ロボコニストはQC検定4級を勉強しよう!

 先日報告した2級の合格証が届いたので書く気になりました.高専向けです.

QC検定とは

 そもそもQC検定ってなんぞや?って方も多いと思うので軽く説明を.QCとはQuality Controlの略で品質管理についての知識について問われる検定.品質管理と聞くとなんかめんどくさそうとか思うかもしれないですが,4級の対象は以下のように学生も含まれていて内容も簡単.

これから企業で働こうとする方々、人材派遣企業などに登録されている派遣社員の方々、大学生、高専生、高校生など www.jsa.or.jp

きっかけ

 以前,ツイッターランドを徘徊してたらヒヤリハットの意味を間違えて覚えているロボコニストを見かけたことがあるんです.別にその人がどうとかいう話ではないんですが,そういった部分の教育を十分に受けられない環境でものづくりをしているところもあるんだなと.そんなことがあってQC検定4級の勉強を勧めてみようかなと.ちなみに受験する必要はないと思います.とって損はないと思いますがそれほど得にもならないと思うし,企業に入れば受験費用などを出してくれるところも多いと思うので.時間とお金があれば2級,3級とってみたらいいんじゃないでしょうか.

QC検定4級のここがいい

  • テキストが無料
  • ものづくりを始める際に知っておきたい基本的なことが書かれている(PDCA報連相,5ゲン主義,5Sなど)
  • テキストが無料
  • テキストが無料
  • テキストが無料
     テキストはここで配布されてる.無料だし一度目を通してみるといいと思います.これをそのまま使うもよしベースにして教育用の資料を作るもよし色々使えると思います.

    QC検定4級ではここが足りない

     「新QC七つ道具」が無いことです.4級のテキストにはQC七つ道具というのが載っています.これは数値データなどを取りまとめますが,一方新QC七つ道具は言語データを取り扱います.例えば親和図なんかはブレインストーミングで出したアイデアなんかをまとめていくとき,それと認識せずに使っていると思います.また親和図法以外にも,ほかの手法では問題の洗い出しや解決策を決定するためのものなど,様々なものがあります.集団でものづくりをする際いろんな意見をまとめることがあるのでとても有効だと思います.

    最後に

    ここからは老害の戯言
     タイトルでロボコニストはQC検定4級を勉強しよう!なんて言ったけど,実は半分はそう思ってない.QC的ものづくりは集団でのものづくりを前提としたものだけど,高専ロボコンで強いところの多くは強い人がいるからという印象(偏見).そういう人たちとQCのプロセスアプローチとは合わない,少数精鋭なので.少数なら意思統一にそういったものを用いる必要がない.まあ,理想はそうなんですけど実際多くの高専はそういうわけにもいかないので,結果を出すために過程からコツコツ積み上げてはどうでしょうか.教育に困っているなと思ってるなら参考にしてみてください.